多くのイギリス人が移住しているニュージーランドでは、本場のイギリス英語に触れる機会が溢れており、他国と比較した際の物価の安さや治安の良さを考えると、将来、イギリス留学に関心がある人には穴場の国です。
またアメリカ、カナダやオーストラリアに負けず劣らず移民が多く住む国で、多種多様な英語の音に触れ、真の英語耳が養われます。
海外生活には付き物のストレスも、ニュージーランドの雄大な自然を目にすればすぐにリフレッシュすることができるのも大きな特徴です。
高校留学を計画するときに、やはり一番気がかりなのは安全面でしょう。
ニュージーランドは世界中で最も治安の良いといわれている国のひとつで、人の優しさでもどの国にも負けることのない国です。
その為、日本からの未成年留学の方も、受け入れ側の優しく暖かい受け入れ体制によって安心して滞在していただけることと思います。
またオークランドは年中を通して気候も穏やかで、とてもすごしやすい場所です。
“帆の街”としても知られているオークランドは、青く輝くワイタテマ湾を中心に栄えており、週末ものんびりとビーチ沿いで過ごしたり、ホームステイの家族とバーベキューをしたり、マーケット散策、動物園、博物館、遊園地などなどお楽しみいただけます。
ニュージーランドの教育システム
ニュージーランドでは年齢によって在籍する学年が決まります。日本のように、小学校6年、中学校3年・・・と分かれておらず、Year1~Year13という学年の分け方となっております。6歳から16歳までがいわゆる義務教育とされており、通常19歳まで(特別な教育が必要な場合は21歳まで)学校に在籍することができます。子どもたちは6歳の誕生日までに小学校へ入学することが義務付けられているものの、ほとんどの子どもが5歳の誕生日から日本の小学校1年生にあたるYear1を開始し、17歳~18歳でYear13の学年に在籍します。12歳~13歳から17歳~18歳はYear9~Year13の年齢にあたり、Secondary Schoolと呼ばれる日本で言う高校に通います。(High SchoolやGrammar、Collegeという呼び方で知られている学校もあります)それぞれの教科ごとにそれぞれの教師のもと授業を受けるため、各教科で教室移動をする、というスタイルです。なお、地域によっては(主に郊外地域)小学校、中学校、高校がひとつの場所にあるArea Schoolがあります。
日本出発時点で3ヶ月以上の滞在が確実な場合は日本で観光ビザを取得してから渡航するという方法もあります。この場合も最大9ヶ月まで認められる可能性があります。その後の延長は原則として認められませんので、一度NZから出国することが必要です。
【一般的な学年の分布】
日本 | ニュージーランド | ||
小学1年生 |
6歳~ 7歳 |
Year 1 |
5歳~6歳 |
---|---|---|---|
小学2年生 |
7~ 8歳 |
Year 2 |
6歳~7歳 |
小学3年生 |
8歳~ 9歳 |
Year 3 |
7歳~8歳 |
小学4年生 |
9歳~ 10歳 |
Year 4 |
8歳~9歳 |
小学5年生 |
10歳~ 11歳 |
Year 5 |
9歳~10歳 |
小学6年生 |
11歳~ 12歳 |
Year 6 |
10歳~11歳 |
中学1年生 |
12歳~ 13歳 |
Year 7 |
11歳~12歳 |
中学2年生 |
13歳~ 14歳 |
Year 8 |
12歳~13歳 |
中学3年生 |
14歳~ 15歳 |
Year 9 |
13歳~14歳 |
高校1年生 |
15歳~ 16歳 |
Year 10 |
14歳~15歳 |
高校2年生 |
16歳~ 17歳 |
Year 11 |
15歳~16歳 NCEA Level 1 |
高校3年生 |
17歳~ 18歳 |
Year 12 |
16歳~17歳 NCEA Level 2 |
Year 13 |
17歳~18歳 NCEA Level 3 |
日本の教育との違い
まず、ニュージーランドの学校には日本で言ういわゆる入学式や卒業式がありません。また、履修する科目によってクラスが異なる為、授業ごとに合わせる顔ぶれが違うというのも、皆さんが驚かれる一つの要因です。高校の年齢(Year11)以降は、日本の大学のような単位制となります。Year10までは在籍をしていれば基本的に進級はできますが、Year11以降は単位を取得しなければ、履修する科目は所属する学年とは異なるレベルの科目を履修することになります。全学年が同じスケジュール、カリキュラムをこなす日本システムとは異なり、各学生が自分の進路を考慮しながら選択教科を決定します。
例) 英語、数学 はYear 12、科学、化学はYear 11 など
Year11以降になると、学年の終わりにNCEA(National Certificate of Educational Achievement)という全国統一試験を受けます。Levelは1~3の3レベルあり、通常Year11でNCEA Level1、Year12でNCEA Level2、Year13でNCEA Level3を受験します。現地の高校生に比べ、『英語力』という面で大きなハンデがある留学生にとって、単位を取るということは容易なことではありません。日本ではもちろんのこと、ニュージーランドに移動してからも、大変な努力が必要となります。ただし、ニュージーランドでは留学生に対しての教育も積極的に行っており、英語を母国語としない生徒さん向けの英語の授業ESOLクラスが多くの高校で設けられており、英語力が不安な方でも安心して学校生活が送られます。NCEAについては後に詳しく説明します。
ニュージーランドの教育カリキュラム
ニュージーランドでは、下記の5つの主要スキルに重点を置き、生徒の力を伸ばす時間をかけています。
『考える』『言葉やシンボル、テキストを使う』『自己管理』『協調性の育成』『忍耐と貢献』
また、以下の8つの分野に力を注いでいます。
『国語(英語)』『数学・統計学』『美術』『保健・体育』『言語』『理科』『社会』『技術』
Year1~Year10までは下記が基本的に必須科目となります。
国語(英語)、数学(算数)、美術、理科、保健・体育、技術、社会
上記に加え留学生はESOL(第二言語としての英語)を学ぶことになります。
また、高校(Secondary School)では、下記の選択科目を選ぶことができます。ただし、学校によっては実施していない科目もあります。
会計学、農学・園芸学、美術史、生物学、化学、古典文学、ダンス、劇、経済、地理、グラフィック、歴史、メディア学、音楽、自然科学、ビジュアルアート、ホスピタリティー、ツーリズム、他言語(日本語含む)
個性と興味を伸ばし自己を確立する教育カリキュラムが組まれていることがお分かりいただけたかと思います。
ニュージーランドの学期
ニュージーランドの学校は4学期制で、毎年下記のようにスケジュールが組まれています。
- ターム1:1月終わり~4月中旬
- ターム2:4月下旬~7月初め
- ターム3:7月中旬~9月終わり
- ターム4:10月中旬~12月中旬(高校は12月初めまで)
※タームの間に約2週間の休みがあり、小学校・中学校より高校の方が少しだけ休みが長いです。土日祝日もお休みです。
NCEAとは
NCEAとは、National Certificate of Educational Achievementの略で、ニュージーランド政府の一つの機関、New Zealand Qualification Authority(NZQA)(ニュージーランド資格審査評議会)が発行している、高校生の国内資格です。
ニュージーランドの大学入学資格、またその他多くの高等機関への入学条件として採用されています。
下記が各Levelにおける認定条件となります。
・NCEA Level 1
-英語科目及び数学科目
-Level1以上の科目で80単位以上取得していること
・NCEA Level 2
-Level2の科目で60単位以上取得していること
-およびLevel1,2,3の科目で20単位取得していること
・NCEA Level 3
-Level3の科目で60単位以上取得していること
-およびLevel2以上の科目で20単位以上取得していること
※上記規定は変更になることがあります
上記単位を取得するには主に二つの基準に分かれています。一つは学校の先生の判断による学内評価、もう一つは学年末に行われる国内統一試験による学外評価です。60%がこの学外評価で決まり、残りが学内評価となっています。学校内での課題をこなし学校内のテストを頑張るだけではなく、学年末の国内統一試験でも良評価を得なければNCEA資格を取得することにつながりません。
高校留学の流れ
日本でお子様の学生ビザを申請する場合、お子様が高校に通学するまでの流れは以下のようになります。
- 日本でお子様が通学される学校を申し込む
- 費用のお支払い
- ビザ申請に必要な書類を集める
- (学生ビザの場合、学校からの「費用受領書(レシート)」および「入学許可書」「宿泊証明書」が必ず必要)
- 学生ビザ申請
- ※申請書類は、東京にあるNZビザ申請センターで受け付け、NZ移民局上海支局に送られます
- 学生ビザ取得
- ニュージーランドへ出発
- (語学学校通学開始)
- 学校通学開始!
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