移住コラム第31回:ITA、そして永住権書類提出

ピックアップされた申請に明らかなポイント計算ミスがないかどうかを担当オフィサーが簡単にチェックした後、問題がなければITAInvitation TApply for Residence)というレターがイミグレから送られてきます。僕の場合は4月22日付けのITAでした。この日を基準に4ヶ月以内に必要書類を提出しなければなりません。

 

僕がリクエストされた必要書類は以下の通りでした。

 

●申請用紙

ITAのレターに同封されており、既にEOIで記載した内容が印刷されています。もしEOI申請時点から追加・変更すべき箇所があればその情報を記載します。

また、この時点で審査対象者全員のパスポートサイズの写真が2部ずつ必要です。
怪しい組織に関与してませんよ、という追加の詳細フォームも同封されてました。

 

●申請費用

クレジットカード情報を用紙に記載するか、小切手を同封します。今はなんと$1810。高っ

 

●出生証明

家族3人分の出生証明を戸籍謄本から翻訳してもらいます。ワークビザを申請した時の記事でも書きましたが、オークランド日本領事館で翻訳してくれます。1通$18でした。3日もすれば翻訳はできますが、日本の親族に委任状送って戸籍謄本を代理取得してもらってエアメールしてもらって、というプロセスが相変わらずめんどくさかったです。。。

 

●無犯罪証明書

うちはワークビザ申請時に滞在が2年未満ということで提出しなかったため、今回は僕とかみさんの分両方必要でした。ここがクリティカルパスになると予想はしていましたが、噂通り3ヶ月弱かかりました。全ての指の指紋を取られていると犯罪者になった気分を味わえて素敵でした。
ヽ(*´∀`)ノ


●健康診断

これ$700以上払って家族全員受けたんですが、ITAもう一度読み返したら「過去36ヶ月以内に健康診断を提出してない場合は」って書いてあるじゃん・・・もしかして不要だったかも?多くの人は出国時に受診してるはずなので、裏が取れたらこの部分だけアップデートしますね。

ちなみに僕が受診したのはココでした。韓国系みたいですが、日本語話す担当者もいます。土曜もやっててくれたのでウェリントン平日出張中の身としては非常にありがたかったです。検査結果は問題なければこのクリニックからイミグレに直接送ってくれます。

 

●英語力証明書

僕と妻のIELTSスコアシートです。スコアの有効期限は2年なのでご注意ください。

 

●職歴証明書

Business Analystとしての申請だったので、16年超いた最初の会社と次に転職した外資系の2社から「wannabeはフルタイムBusiness Analystとしていつからいつまでどんな仕事をしていた」というレターを、会社のレターヘッドに人事部長のサインを入れてもらって取り寄せました。

この時「どんな仕事をしていた」という所が非常に重要で、技能移民で申請している以上その職種(僕の場合はBusiness Analyst)のANZCSOの職種定義の含まれる業務に列挙してあるような内容を盛り込む方が安全です。なので、以前の勤め先には事情を説明して英文で下書きしたものを送ってサインだけして返送してもらいました。

 

●学歴証明書

日本の大学とNZの専門学校の卒業証明書です。成績証明書も添付できればベター、とITAには書いてあります。これらの学校はNZQAが「NZの教育機関と同等」と認めたリストに載っていないと大金を払ってNZQAにアセスメントを依頼しなければならないので、自分の卒業した学校がこのリストにあるかどうかは必ず事前にチェックしておいてください。

 

●雇用契約書

オファーレターか雇用契約書ですが、僕は既に働き始めているので雇用契約書を提出しました。現雇用主からのサポートレターは「あると有利」と書かれていましたが、雇用契約書に詳細な業務内容が記載されていたので次の「成長分野の証明」と一緒にまとめてもらいました。

 

●成長分野の証明

現在の技能雇用が「成長分野」にあたる場合は15ポイントのボーナスが申告でき、更にこのボーナスポイントがもらえる人のみ過去の職歴も同じ成長分野であれば年数に応じて最大10ポイントのボーナスが加算されます。僕の場合はこの成長分野は「ICTInformation Communications Technology)」なんですが、このポイントは現雇用主が「うちの会社はICTですよ」と証明してくれないと申告できないという変なルールなんです。まー、イミグレに盾突いても不毛なので、上記のサポートレターとマージして業務内容は雇用契約書参照、というドラフトを作り、レターヘッドに印刷して今の会社のディレクターにサインだけしてもらいました。


●パートナーシップの証明

これは以前ワークビザの時に詳細を書いてますね。その時と全く同じ書類を提出しました。戸籍謄本から翻訳する婚姻証明は上記出生証明と同じ$18

 

●家族全員分のパスポート

これを忘れると差し戻されます。(←実はワークビザの時に一回やってる)
永住ビザが貼られて戻ってくるまでは出国できなくなるかと心配しましたが、すぐに送り返されてきました。どうやら全てが終わってビザを貼る時に再度提出するようです。

 

ということで、最後にいつものお約束を。

この情報は僕が受け取ったITAに書かれた現時点のものであり、将来的に必要とされる書類や条件が変更になる可能性があります。必ずご自身で最新の情報を確認するようにしてください。

 

また、僕は職種的に不足技能と認められることがほぼ確実で、ポイントも十分過ぎるくらいあり、且つフルタイムの正社員(=契約社員ではない)として雇用されていて不安要素が比較的少なかったので自分で申請してしまいましたが、少しでも不安なことがある方は専門家のアドバイスを受けられることをオススメします。一生を左右するかもしれない申請なので、確実であることをまずは最優先に。

 

(続く)