移住コラム第1回:自己紹介&なぜ海外移住を志したか?

まずは自分のプロフィールを簡単に紹介させていただきますね。

東京にある某都立大学(←1つしかない)の経済学部を93年に卒業後、とある日系のIT企業に就職しました。
プロジェクトベースの仕事なので様々なプロジェクトを渡り歩きましたが、15年半の在籍中は主に金融・会計プロジェクトでコンサルタントとかプロジェクトマネージャーという肩書きの仕事をしていました。

その後転職して2年間は外資系投資ファンドのIT部門でビジネス・アナリストとして働き、2回目の転職後ニュージーランドに渡航するまでの1年間は外資の金融ソフトウェアベンダーで再びプロジェクトマネージャーを務めています。

妻と12歳になる1人息子の3人家族です。
短~中期の単身海外出張は何度かありましたが「家族ごと赴任」のような海外在住経験はなく、親が資産家とかの幸運に恵まれることもなく(涙)、東京近郊で平凡な生活を送るどこにでもあるサラリーマン家庭でした。

現在海外移住に関心をお持ちで少しでも僕と共通点があると思われる方、これから連載していくコラムにご自身を投影して将来をシミュレーションしてみてください。
僕の場合もそうでしたが、多くの方が実際に行動に移せるのは『移住した自分(家族)の具体的なビジョンが持てた時』だと思うんです。

読んでいただいている方にそういうイメージを持っていただけるよう、単なる情報だけではなく自分がその時感じたことや悩んだことを臨場感をもって書いていきたいと思います。


では最初に、移住に興味を持ち始めたきっかけからお話しを始めます。

学生時代から英語と洋楽が好きで海外生活への漠然とした憧れはずっとありましたが、結局国内の大学に進学したので(苦学生だったこともあり)留学とは無縁でした。
ただ、大学時代に英語にはずっと触れている環境にあったので外国人とコミュニケーションを取ることに抵抗はありませんでした。

最初の会社に就職して9年は国内の金融機関のプロジェクトばかりで、英語をビジネスで使う機会はほとんどありませんでしたが、2002年頃から3年ほど海外案件に携わる機会がいくつかあり、2004年から2005年にかけてロンドンに単身で9ヶ月ほど長期出張をさせてもらいました。

今振り返ってみると、この時の経験がその後の移住に繋がるベースになったんだと思います。
そのプロジェクトはクライアントもチームメンバーも様々な国から集まったような刺激的な環境で、『もっと国際的な舞台で自分という人間がどこまで通用するか試してみたい』という気持ちが芽生えたのです。

また、この年に息子が4歳になり、バイリンガル教育について真剣に考えるようになりました。

日本を出て仕事をすることで改めて英語を話すことによって広がる世界の楽しさを実感しましたが、幼少から英会話に通わせようが日本人の両親が家で英語のみで話そうが日本に住んでいる限りは英語で完全なコミュニケーションを取れるようには絶対ならないこともわかっていたからです。


そんなことがきっかけで、ロンドンから帰ってきてから海外移住の可能性を調べてみたところ、カナダ、オーストラリア、そしてニュージーランドの技能移民制度が全てポイント制で似たような仕組みであることを知ります。

今思えばこの時もっと本気で情報収集してすぐ行動に移していれば、海外の永住権はあっさり取得できていたんじゃないかと思います。
情けない話ですが当時は色々なものが捨てられなかったんですよね。
マンションは購入したばかり、長年勤めた会社での仕事にも自信を持てるようになり、充実してきた人脈や交友関係も含めてこれらを全てゼロにする可能性がある海外移住はまだまだ「憧れ」とか「夢」のような存在のままで、具体的なプランを立てるまでには至らない状況でした。

(続く)