運も味方して日本で経験を積んだのと同じ不足職種の現地技能雇用(skilled employment)を手に入れることができたので、永住権に向けての最後のハードルはクリアしました。正確には僕だけではなく、妻もオークランドに移住してからはコミュニティーセンターの英語教室に足繁く通って、なんと念願のIELTS 5.0というスコアを取得してくれたのです。このパートナーの英語力は結構大きくて、全く英語力がないと永住権取得時に最大$7,000払って英語学校に行かせなければならないんです。IELTS 5.0あればこれが完全免除!本当に頑張ってくれました。
ということで、ウェリントン平日出張の合間にEOI(Expression Of Interest:永住権申請)隔週セレクション(イギリス英語特有のfortnightly selectionという言葉で呼ばれてます)でタイミングよくピックアップされるよう、4月中旬に移民局のWebsiteからオンラインで申請を行いました。
そしてその結果、Ta-da!
予想通り、見事ピックアップされました~!.
と喜びたいところですが、全て自己申告なのでもう自分のポイントは165ポイント(140ポイント以上は無条件ピックアップされる)だってわかってたので、あまりにも当然過ぎて感動はイマイチありません。やっぱり現時点で技能職と認められる仕事にニュージーランド国内で就いている場合の50ポイント(派生するボーナスも含めると75ポイント)はとてつもなくでかかったですね。この後は本当に申請しているポイントがセレクトされるに十分なものだったかの簡易チェックを経て、ITA(Invitation To Apply)という本審査開始のお手紙が届く運びとなっています。
ニュージーランドのEOIは過去の履歴も全てオンラインで照会できますが、今回セレクトされたやつの上を見てみると2008年と2009年に申請したEOIがピックアップされることなくExpiredになっているのもわかります。まだこの頃は日本で働きながらセレクションに引っかかることを夢見ていたんですよね~。遠回りしたようにも見えますが、最初の申請をした時にやっていた仕事が今回こちらで採用されたポジションのスキルに直結したわけだし、2回目の申請時に在籍していた最初の転職先である外資の投資ファンドでは異文化チームの中で自分の付加価値を発揮する自信を得させてもらったし、色んな失敗も含めてそういう過去全てが今の自分を作っているんだってシミジミ思います。
それでは、気分を盛り上げるためにポイントの内訳を見てみることにしましょう。日本にいた時は以下の赤字の部分が該当せず、ただ年齢は30代で25点だったので105ポイントでした。
現在は
●年齢:40~44歳=20点
●学歴:4年生大学の学位=50点
●技能雇用:1年未満かジョブオファー=50点
●職歴:10年以上=30点
●ボーナス1:発展分野での雇用かジョブオファー=10点
●ボーナス2:発展分野での職歴(6年以上)=15点
※ボーナス2はボーナス1がある場合のみ申告可能
合計175ポイント!あれ?オンラインの計算と違う。。。
と思ってよく見たら、学歴のところで日本の学位(50点)とニュージーランドの専門学校のDiploma(40点)を両方書いてたところで、低い方の40点を使われちゃっているみたいでした。
これ本当なら高い方で計算されるはずなので、オンライン申請システムのバグだと思います。僕の場合は大勢に影響ないので放っておきましたが(←超余裕)、ポイントがギリギリの方はご注意ください。
うーん、やっぱり気分は盛り上がりません。。。すでに永住権は人生の目標ではなく単なる「手続き」になってしまっているので、実際に永住ビザとしてパスポートに貼られて戻ってこないと感慨に浸れないのかな?という気がします。
さて、この後はITAと一緒に必要なドキュメントの提出を指示されるので、できるものから準備を始めないといけません。きっと誰でも一番時間がかかるのが警察証明(Police Certificate)。日本領事館で指紋とってもらって申請するんですが、EOIを申請して手数料(なんと現在$510、高!)を払込みいましたよ、という証明を持っていかなければいけないので事前に申し込めないのが厄介です。
あとは家族全員の健康診断、日本の会社での職歴証明あたりが大物ですね。次回は僕の場合どんな書類が必要だったかを詳細にまとめていきたいと思います。