英語コラム第25回:Like A Virgin (1985)

今日はコテコテの80's、しかも大物のマドンナ様登場でございます!

洋楽を聴き始めた頃、この曲はヒットチャートを下りだしたところで20位とかでした。ほとんど30年前になろうとしているなんて信じられないほど、独特なイントロは古さを全く感じさせませんね。

Like A Virgin by Madonnna

さて、フレーズ解説はBメロの最初の部分で2ヶ所あります。

I was beat, incomplete
I've been had, I was sad and blue

まず最初の「beat」ですが、これ「beaten」じゃない?って思った人多いと思います。

が、「beat」はこのままの形で『疲れきって』という形容詞なのです。強調する時は「dead beat」と言ったりもします。
completecorrectと同じ、動詞・形容詞同形&同発音ですね。

次の「I've been had」は、歌詞の翻訳サイトでも訳しきれていないとこが多いようです。
haveは『~をだます/~の望みをくだく』という意味があり、この意味の時はもっぱら受身形で使われます。
貴方と出会う前の私は打ちひしがれてボロボロだったわ、という部分なので、よく見るとそれ関連の単語が満載です。

これだけだと寂しいのでもう一つ。サビのとこです。

Like a virgin
Touched for the very first time

「virgin」の後に「ヘーィ!」が入って間が空くのでよく勘違いされますが、その後のtouchedは過去分詞でvirginを修飾してます。間に「who is」を補ってみると修飾関係がはっきりします。『初めて男に触れられた処女のように』という意味ですね。

英語の解説は以上ですが、この曲には有名なパロディーがあります。
アメリカ人のWeird Al Yankovicというおじさんが「Virgin」を「Surgeon」にして最高のパクリを見せてくれてます。

Like A Surgeon by Weird Al Yankovic

なんでこんなにぴったり合う歌詞を思い付くんでしょう!この人、ほんと天才です。
僕が取り上げたい曲はなぜかこの人がパロってるものが異常に多いので、今後も頻繁に登場してくるでしょう。お見知りおきください!