まだ日本にいた2009年の秋(シルバーウィークだったと記憶)、ミュージカル「MAMMA MIA!」をTSUTAYAで借りて妻と観ました。
「MAMMA MIA!」は僕が人生で初めて生で観たミュージカルです。2004年、ロンドンに滞在していた時にSOHOで観たのですが、そこでミュージカルの楽しさを知り、その後「We Will Rock you」、家族が遊びに来た時に「Lion King」と本場ロンドンで3回観劇することができました。
ミュージカルって、英語がわからなくても楽しめるのでお得感があります。「MAMMA MIA!」のようにABBAなどの有名な歌手のヒット曲をフィーチャーしたものであれば尚更です。
日本ではチケットが高額なのでイマイチ行く気がしませんでしたが、ロンドンではだいたい半額くらいの感覚です(演目、シートの場所、時間帯、為替レートにより異なるので一概には言えませんが)。
滞在中は時間がいっぱいあったので、ホントもっと頻繁に行っておけば良かったです・・・
ご存じの通り、ABBAはスウェーデン出身の4人組で、ヨーロッパを中心に世界的ヒットを連発した伝説のグループです。今日取り上げるのは、ハーモニーが美しいこの一曲です。
「chiquitita」はスペイン語で『小さな女の子(little girl)』のことを指します。
実は、ABBAの曲ってどの曲も歌詞がすんごく素直なので、このカテゴリーで取り上げる「ちょっと変わった」フレーズ探すのがかなり大変なんです。逆に考えると、洋楽から英語を学習しようとする人にとっては非常に入りやすいんですけどね。
それでは、そんな中から最初のフレーズをピックアップしてみましょう。
サビに至るまでに同じメロディーが4回繰り返されますが、その2回目です。
How I hate to see you like this
There is no way you can deny it
I can see that you're oh so sad, so quiet
この最初の行「How I hate to~」ですが、この構文は皆さんご存じの感嘆文です。
が、なんか違和感ありませんか?
そう、学校では
1.How+形容詞+S+V
2.What+名詞+S+V
の2パターンを覚えさせられますが、「like」「love」「hate」といった感情を表す動詞の場合には、1の「How」を使うケースですが形容詞が不要になります。
試験問題として出題される構文だけが英語ではない、というよい例ですね。テストで良い点が取れても、こういう言い方知ってないと英語で異性は口説けませんよ!(笑
次はその直後の3回目の繰り返し部分です。
Chiquitita, tell me the truth
I'm a shoulder you can cry on
Your best friend, I'm the one you must rely on
2行目の「a shoulder you can cry on」は「a shoulder to cry on」という言い方でも洋楽の歌詞に頻繁に登場するフレーズで、『悩みを聞いてくれる相談相手』という意味です。
このフレーズですが、3行目の「rely on(頼りにする)」とセットになってWham!の「Last Christmas」にそっくりな歌詞が出てきます。
My God I thought you were someone to rely on
Me? I guess I was a shoulder to cry on
この「shoulder」の表現が出てくる時、多くの場合恋愛とは直接的に関係なかったりします。
Chiquititaは悲しみに暮れる友達を励ます歌ですし、Last Christmasの場合は「(本当は恋人のような信頼関係を気付きたかったのに)ただの愚痴のはけ口だったんだね」とすれ違いを嘆いてます。
なんか、肩って損な役回りですね・・・(;ω;)