英語コラム第6回:Punctuation:スペースの使い方

それでは初回のトピック、基本中の基本である「スペースの使い方」からスタートしたいと思います!
普段意識してないことが多くて個人的には色々調べていて目から鱗でした!


文と文の間のスペース

むかーし、むかーし、タイプライターなるものがこの世に存在していた頃のお話です。タイプライターで打つ1文字1文字は幅が均等だったので、文と文の間のスペースは可視性を保つために「2」が基本でした。この名残で、今でも「文と文の間のスペースは2」と規定しているスタイル本が存在します。

しかし、今やPC/ワープロソフトの時代で、プロポーショナルフォントというアルファベットの形状に合わせて幅が異なるフォントが主流になっています。そうなってくると、もはや文と文の間のスペースは「2」である必要はなくなりました。実務上は「スペース1」が常識になりつつあるように感じます。


文中のスペース

これは言うまでもないことですが、カンマ、セミコロン、コロンの後は1スペース必要です。入れとかないとスペルチェッカーで波線攻撃食らうのでさすがに気付かない人はいないよね、と思ってたら以前勤めていた外資系投資ファンドの同僚(TOEIC900オーバー)がやっててがっかりした覚えがあります...

そして、意外と忘れられやすいのが( )の前後。( )で囲まれた文字列は外側に必ず1スペース。逆に、( )の内側ではスペース不要です。
× ABC company(hereinafter referred to as the Provider)shall....
× ABC company ( hereinafter referred to as the Provider ) shall....
 ABC company (hereinafter referred to as the Provider) shall....

日本語では句読点や括弧の前後にスペースを入れることはないので、案外注意してないとやっちゃう間違いなのかもしれませんね。特に括弧の内側にスペースがある間違いはスペルチェッカーが拾ってくれないので結構見落としがちです。


単位記号の前のスペース

kg、cmなどの単位記号の前では、スペースを入れるのが基本です。
・100 kg
・15 cm
のように。ギガバイト(GB)のようなハードウェアのスペックに使われる単位はメーカーによって表記方法が異なる場合がありますが、スペースあり
・2 GB
が多いような気がします。

ただし、例外がいくつかあります。

%、°C(摂氏)、°F(華氏)、°(角度)は数字と単位記号の間のスペースはありません
・150%
・35°C
また、通貨記号も記号と数字の間のスペースは置きません
・$10


全角スペース

これは日本語OSを使っている僕たち日本人の宿命でもあります。日本語と英語が混在する文書を書いていたりする際に陥りやすい罠ですが、ひょんなことから全角のスペースが英文の中に含まれていることがあります。何がやっかいって、ものがスペースなので一見して全角か半角か区別がつきません。。。
当然英語OSのPCでその文書を開くと文字化けの原因になったりしますので、くれぐれも注意してください。

以下は僕が取っている回避策なのでご参考まで。

※スペースを打つ時は常に「Shift+スペース」にする→こうすると全角入力モードでも強制的に半角スペースになります。

※全文打ち終わった後に「検索」か「置換」で全角スペースを探す→Wordなんかだと、検索オプションの中の「あいまい検索オプション」で全角と半角を区別するかどうか設定できます(デフォルトは区別しない)。