英語コラム第8回:別れの挨拶

前回「感謝の表現」のバラエティーの中でイギリス英語圏では「Cheers!」が「Bye!」の代わりに使われることを紹介しましたが、『さよなら』にあたる英語はかなり多種多用です。英会話では最初に習う基本中の基本ですが、掘り下げてみると意外に深いです。

まずメジャーなところでは「See you」ですが、あまりこの2語だけで使うことは少なく、

See you later / tomorrow / around!

と後ろにいつ会うのか、など付けるのが普通です。
上記の中では「around」を日本人が使うケースは少ないですね。「around」は『またどこかで』という、時間ではなく場所を漠然と指す言葉です。

また、「See you later!」の「later」ですが、文字通り『また後で』と覚えてしまうと、その日のうちに再会する時にしか使えなくなってしまいます。が、「later」は会うのが明日でも来週でも使います

あと、「See you」ではなく

Catch you later!

という表現もあります。意味的にはSee youとほぼ一緒ですが、catchという単語の性質上、少し能動的なニュアンスがあります。
直接顔を合わせず電話でも良い場合は

Talk to you later!


という応用もありですね。チャットではよく「ttyl」

 

友達や恋人など親しい間だと

 

Take care!

 

というのも相手を思いやる気持ちが表れていて個人的には好きな挨拶です。

 

ここニュージーランドではお店で買い物した時などに店員さんから「Thank you.」に続けて

 

Have a good day!

 

と声をかけられることがよくあります。日本で『良い一日を!』なんて言われるシチュエーションはほとんどないので最初はちょっと面食らってしまいますが、反射的に

 

You too!

Same to you!

Likewise!

 

などが口から出せるように、レジに並んでいる時から心の準備をしておきましょう!